小さな入れ歯は紛失することがあります。入れ歯を紛失しないためには、外して洗浄後すぐに装着する、もしくは入れ歯ケースへ入れることを徹底してください。
入れ歯紛失が多いポイント
入れ歯の紛失が多い事例をあげていきます。それらを知り、入れ歯の紛失を防ぎましょう。
1. ティッシュで包んでいた
入れ歯をティッシュで包んでテーブルに置いたら、ティッシュごと捨ててしまった。
2. 紙コップに入れていた
入れ歯を紙コップに入れておいたら、紙コップごと捨ててしまった。
どちらも捨てられる可能性大
いずれの場合も、ゴミと間違えて家族や周囲の方が捨ててしまう可能性があります。水洗いを行うまで隠したい気持ちもわかりますが、入れ歯がなくなると元も子もありません。取りあえずと入れ歯を置くのではなく、保管場所(入れ歯ケース)を決めてきちんと保管しましょう。
入れ歯はこまめに使用!洗うとすぐ戻す!
食事のタイミングのみ入れ歯を装着し、それ以外は外している方が意外と多いですが、入れ歯は乾燥に弱いため、きちんと保管しましょう。
家の中で入れ歯を紛失し、ある日突然部分入れ歯が見つかった場合、洗って装着しても歯茎や周囲の歯に痛みを感じることがあります。その原因は、乾燥による入れ歯の変形や、患者さんの口腔内の変化により残存歯の移動・傾きによるものと推察されます。入れ歯はこまめに使用しましょう。
食後に入れ歯の水洗いを行ったら、必ず入れ歯ケースか、ご自分の口に戻して装着しましょう。紛失を防ぐためにはこれが一番良い方法です。
保険の入れ歯を紛失すると一定期間は作製不可
保険適用で作製した入れ歯は、6ヶ月以上経たないと、再作製をすることは出来ません。通常、6ヶ月ルールや、6ヶ月規制と呼ばれるものです。これは日本中どこの歯科医院でも該当し、そのような決まりとなっています。では、入れ歯を作製したことを黙っておいて、他院に転院すれば良いのでは?と思われるかもしれません。
どの医療でも該当しますが、医療機関を受診すると、医療機関は患者さんのレセプトという資料を作成します。歯科診療の場合も同様で、歯科医院は患者さんのレセプトを作成し、決まった日に国や特別民間法人へ送ります。最近はレセプトをオンライン送信する医療機関が多いため、患者さんが別のクリニックで入れ歯を作製したことはすぐにわかってしまいます。
このように、入れ歯を作製して間もなく紛失すると、再作製は入れ歯作成時から6ヶ月経たなければ不可能です。入れ歯がないと食事の度に困りますし、咀嚼刺激が脳に伝わらないとあごの骨が痩せ、他の残存歯に影響を及ぼします。入れ歯は失くさないように注意しましょう。
入れ歯の紛失に関するQ&A
まとめ
部分入れ歯、総入れ歯の紛失は、タイミングによって再作製まで長く時間がかかる場合があります。紛失をされないよう、入れ歯の保管場所や保管ケースをきちんと決めましょう。外出先で入れ歯ケースがない場合は、ハンカチやハンカチタオルで丁寧に入れ歯を包み、出来るだけ早く入れ歯ケースに戻すよう心がけましょう。