入れ歯

若くても総入れ歯になる人はいる?

若くても総入れ歯になる人はいる?

総入れ歯と聞くと高齢者をイメージすることが多いですが、実は若い人でも総入れ歯を必要とするケースがあります。なぜ若い人が総入れ歯を必要とするのか、その原因や対策についてご説明します。

若くして総入れ歯になる原因

1. 事故や外傷

若い方が総入れ歯を必要とする主な原因の一つに、事故や外傷によるものがあります。交通事故やスポーツでの怪我などで一度に多くの歯を失ってしまうことがあります。

これらの外傷は、歯や歯茎だけでなく顎骨にも深刻なダメージを与えることがあり、総入れ歯、または多くの歯をカバーするタイプの部分入れ歯が必要となることがあります。

2. 歯周病の進行

歯周病は成人の歯を失う主な原因の一つです。若い年齢でも口腔ケアが不十分であったり生活習慣によって歯周病が進行して、早い時期に複数の歯を失うことがあります。

歯周病は最近の出す毒素で歯周組織がダメージを受ける疾患で、進行すると、歯茎が後退し、歯を支えている骨が失われて歯がグラグラと揺れ始め、最終的には歯が抜けてしまいます。

3. 遺伝的要因

遺伝的な要因によって多くの歯を失う場合もあります。歯の構造や歯茎の状態が遺伝の影響を受けることがあり、これにより歯の健康が保てなくなることがあります。家族に歯周病や早期に歯を失った方がおられる場合、特に注意が必要です。

4. 生活習慣と食生活

食生活や生活習慣も大きな影響を与えます。糖分を多く含んだ食品や飲料の過剰摂取、喫煙、過度の飲酒などは歯に悪影響を与え、虫歯や歯周病を引き起こしやすくします。

また、摂食障害で過食嘔吐のある方も、若くして歯を失う場合があります。上記のような習慣を改善しないと、若くして総入れ歯が必要になるリスクが高まります。

5. 医療的な要因

特定の医療的な状態や治療も歯の健康に影響を与えることがあります。例えば、がん治療の放射線療法や化学療法は、口腔内の健康に重大な影響を与えることがあります。

また、糖尿病などの慢性疾患も歯周病のリスクを高めます。糖尿病と歯周病は相互関係があることが知られており、特に注意が必要です。

総入れ歯が必要になるサイン

1. 歯の欠損や揺れ

歯が欠けたり、揺れたりするのは明らかなサインです。これは歯の根や周囲の組織がダメージを受けていることを示しています。なるべく早く治療を始めましょう。

2. 噛む力の低下

食事の際に噛む力が低下する、または特定の食べ物を噛むのが困難になる場合も重要なサインです。これは歯や顎の機能が低下していることを意味しており、原因を調べる必要があります。

3. 持続する歯の痛みや不快感

歯の痛みや歯茎の不快感が続く場合、歯根に問題が起こっている場合があります。根管治療を行っても改善しない場合は、抜歯が必要になる可能性があります。

これらの症状は歯や歯茎の深刻な問題を示しており、総入れ歯が必要な状態に繋がっていく可能性があります。

総入れ歯のメリットとデメリット

総入れ歯のメリット

噛む機能の回復

総入れ歯は、失われた歯の代わりに噛む機能を回復させるために用いられます。これにより、食事の際に固い食べ物を含むさまざまな食品を噛むことができ、栄養のバランスを保つことができます。

見た目の改善

総入れ歯は見た目も自然に見えるように設計されています。これにより、笑顔に自信を持つことができ、社会生活や人間関係においてもポジティブな影響を与えることができます。

口腔内の健康改善

歯がない状態では、顎の骨が少しずつ吸収されて減ってしまうことがありますが、総入れ歯を使用することで顎骨に適度な刺激が加わり、骨の吸収を防ぐことができます。また、総入れ歯が口腔内の形状を維持し、食べ物や異物の侵入を防ぐ役割も果たします。

発音の改善

歯がない状態では発音が不明瞭になることがありますが、総入れ歯を装着することで正しい発音を取り戻すことができ、人とのコミュニケーションが円滑になります。

経済的な選択肢

総入れ歯は歯を失った際の他の歯科治療法、特にインプラント治療に比べて比較的経済的です。初期費用が抑えられるため、多くの人にとって手の届く選択肢となります。

総入れ歯のデメリット

慣れるための期間が必要

総入れ歯に慣れるまでには時間がかかることがあります。初めて装着したときは違和感や不快感を感じることが多く、食事や会話に支障をきたすことがあります。しかし、時間とともに慣れてくることがほとんどです。

定期的な調整が必要

総入れ歯は長期間使用するにつれてフィット感が変わることがあります。これは顎骨の変化や総入れ歯自体の摩耗によるもので、定期的に歯科医師の調整が必要となります。

発音の問題

一部の人にとっては、総入れ歯を装着することで発音に問題が生じることがあります。特に、サ行やタ行などの発音が難しくなることがあり、練習や適応が必要です。

噛む力が弱い

総入れ歯は天然歯と比べると噛む力が弱くなる傾向があります。特に、硬い食べ物や粘り気のある食べ物を噛むのが難しくなることがあります。これにより、食事の内容や種類が制限されることがあります。

口腔内の不快感

総入れ歯は口腔内に異物感を感じることがあり、不快感や痛みを伴うことがあります。特に、長時間装着していると口内炎や圧迫感が生じることがあります。これを防ぐためには、適切なケアと定期的な歯科健診が重要です。

メンテナンスが必要

総入れ歯のメンテナンスも重要です。毎日丁寧に洗って乾燥させ、清潔にすることや、歯科医院での定期的なチェックが必要です。適切なメンテナンスを行うことで、総入れ歯を長く使うことが出来、口腔内の健康を保つことができます。

若くして総入れ歯になるのを避けるための予防策

1 正しい方法での歯磨きの重要性

毎日の歯磨きを正しい方法で行うことは大切です。歯磨き、デンタルフロス、口内洗浄液の使用などを徹底することで、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

2. 定期的な歯科健診

定期的な歯科健診を受けることで、問題を早期に発見し、適切な治療を行うことができます。早期発見が歯を守る鍵です。

3. 生活習慣の改善

食生活や生活習慣を見直すことも重要です。高糖を多く含んでいる食品や飲料を控え、喫煙や過度の飲酒を避けることで、歯の健康を維持することができます。

まとめ

若くして総入れ歯を必要とすることになる理由はさまざまですが、適切な予防策やケアを行うことでそのリスクを減少させることができます。口腔ケアの徹底、定期的な歯科健診、生活習慣の見直しなどを通じて、健康な歯を守りましょう。

なんばクローバー歯科

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