矯正歯科

インビザラインは1日2時間しか外せない?長時間外したらどうなる?

インビザラインは1日2時間しか外せない?
マウスピース型矯正のインビザラインで効果的な治療を進めるためには、1日22時間以上の装着が推奨されています。つまり、食事や歯磨きなどで外せる時間は1日2時間以内に限られます。この装着時間を守らないと、治療効果に影響が出る可能性があります。インビザラインの装着時間の重要性や、長時間外した場合の影響、そして装着時間を確保するための工夫についてご説明します。

インビザラインの装着時間の重要性

インビザラインは、1日22時間以上の装着が推奨されています。マウスピースによる矯正は、歯に持続的な力をかけることで歯列を段階的に動かす治療法です。そのため、装着時間が不十分だと、矯正力が弱まり、治療が計画通りに進まなくなります。

持続的な力の重要性

インビザラインはアライナー1枚で約0.25mm歯が動くように設計されており、7~10日程度で次のアライナーに付け替えながら、少しずつ歯を動かします。1日の装着時間が22時間を下回ると、歯が十分に動かず、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 矯正力の減少・・歯が動くためには一定時間以上の持続的な力が必要です。装着時間が短いと、矯正力が途切れてしまい、歯が思うように動きません。
  • ・歯が後戻りする・・移動中の歯は安定せず、装着時間が不足すると移動後の位置での定着が不十分になり、元の位置に戻りやすくなります。

装着時間が治療期間に与える影響

インビザラインの治療計画は、1日22時間以上装着する前提で作成されています。これが守れない場合、以下の影響が生じる可能性があります。

1. 治療期間の延長

装着時間が不足すると、治療計画に沿って歯が移動しないため、予定されていた治療期間が延びることがあります。具体的には、次のアライナーに付け替えるまでの期間を数日~1週間程度伸ばす場合があります。これにより、患者さんの負担が増加します。

2. 矯正効果の減少

矯正力が不十分だと、計画通りの位置に歯が動かず、最終的な歯列の形状に影響を及ぼします。

3. 追加のマウスピースが必要になる可能性

治療が遅れることで、最初に作製したマウスピースが合わなくなり、歯列に合わせて新しいマウスピースを作成する必要が出ることがあります。これにより、治療期間や通院にかかるコストが増加することもあります。

装着時間を守ることのメリット

1. 治療スピードの最大化

推奨される装着時間を守ることで、計画された期間内で効率的に歯列が整えられます。

2. 予測可能な治療の進行

歯科医師が作成した計画通りに治療が進むため、患者さん自身も安心して治療を受けることができます。

アライナーをしっかりはめて矯正力を維持するためには?

  • 食事や歯磨き以外の理由でマウスピースを外すことを避ける。
  • 外した際は早めに再装着を行う。
  • 歯科医師の指示に従い、装着時間を守る。

装着時間の遵守は、インビザライン治療を成功させるために不可欠です。これを意識し、日常生活の中で適切にマウスピースを装着する習慣を身につけることが重要です。

装着時間を確保するための工夫

日常生活の中で22時間の装着時間を確保するためには、以下のような工夫をしましょう。

  • ・食事の直前に外す・・食事の直前まで装着し、食後はすぐに歯磨きをして再装着する習慣をつけましょう。
  • ・食事時間の管理・・食事や歯磨きの時間を合わせて1日2時間以内に収めるよう心がけると、装着時間を確保しやすくなります。
  • ・携帯用ケースの活用・・外出先でもマウスピースを清潔に保管できるよう、専用のケースを持ち歩きましょう。
  • ・リマインダーの設定・・スマートフォンのアラーム機能を活用して、装着や再装着のタイミングを忘れないようにしましょう。

装着時間が不足した場合の対処法

やむを得ず装着時間が不足した場合は、以下の対処法を検討してください。

  • ・歯科医師への相談・・装着時間が不足した場合や長時間外す予定がある場合は、事前に担当の歯科医師に相談しましょう。
  • ・マウスピースの交換時期の調整・・装着時間が不足した場合、マウスピースの交換時期を延ばすことで、治療計画の遅れを最小限に抑えることができます。
  • ・装着時間の補填・・可能な範囲で、翌日以降に装着時間を増やして不足分を補うよう心がけましょう。

まとめ

インビザラインの治療を効果的に進めるためには、1日22時間以上の装着が推奨されています。装着時間を守ることで、計画通りの歯の移動や後戻りの防止が期待できます。長時間外すと治療期間の延長やマウスピースが合わなくなるなどのリスクが高まるため、日常生活の中での装着時間を守る工夫が大切です。

やむを得ず装着時間が不足した場合は、担当の歯科医師に相談し、適切な対処を行いましょう。

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