歯と口のトラブル

歯医者を変えたいけど途中で変えられる?

歯医者を変えたいけど、それはどんなタイミングでどんなふうに行えばよいのかと思われている方は多いでしょう。理由やタイミング、また歯医者を変える時はどんな点に注意すればよいかについてご紹介します。

歯医者を変えたいのはよくあること?

急に引っ越しをしなければならなかったり、なんとなく通院しているけれど少し不安な点があったり、治療に納得がいかないということであれば、今の歯医者を変えたいと思われるのは自然なことです。歯科医院を変えたいと感じるのは決して珍しいことではありません。

歯医者を変えたい理由

このような理由で歯医者を乗り換える人はたくさんいます。

治療への説明不足・不安を残したまま治療が進む

なぜその治療が必要なのかがよく分からないと不安になります。治療方針や、費用、治療期間の説明が曖昧で説明不足であれば、信頼にはつながりません。そのような場合、歯科医師として技術はあったとしても、治療を受ける患者さんは自分を雑に扱われたと感じます。スタッフの態度が冷たかったり、雑な対応や受け答えが目立つ場合も、どうしても不満が残ります。

毎回担当が変わって落ち着かない

担当医制ではない歯科医院の場合、担当のドクターが通院の度に変更されます。前回治療を受けた際に伝えた点がうまく引継ぎされていなければ、再度説明しなければなりません。このようなことが頻回に起きると、落ち着かないため、やはり不満になるでしょう。

通院が不便になった

引っ越しや職場の変更でアクセスが悪くなったり、駐車場やエレベーターがないなどの物理的な問題で不便に感じることがあります。予約が取りにくかったり、予約しても毎回長時間待たされると不便と感じられるでしょう。時間にゆとりのない忙しい方には、歯医者を変えたい理由となります。

痛みが改善しない・もしくは悪化した

慢性的に痛みが続いていて、ドクターに相談しているにもかかわらず、様子見のみでは、この医院は大丈夫かと不安でしょう。歯の自覚症状の中でも、痛みはつらいもので、会話や口を開ける際に気になってしまいます。痛みについてなぜ様子見しているのか、いつから対処してもらえるのか、きちんと説明されないと、心配になります。

なんとなく合わないと感じている

清潔感がなかったり、院内が古い設備であると、どうしても歯科治療を受ける場所として受け入れがたいです。また、子どもがその歯医者を怖がってしまうことがあるなど、直感的な相性の悪さも十分な理由です。一度通い始めたのに今更変えてもいいのか?と迷うかもしれませんが、歯の健康は長く付き合う必要のある大切なテーマです。違和感を放置するとストレスもたまるため、自分に合った歯医者に切り替える方が、結果的に満足度も治療効果も高まります。

歯の治療途中に歯医者を変えることは可能?

歯の治療途中で歯医者を変更しても、特に大きな問題はありません。歯医者を変えることを担当医に伝えるかどうかはどちらでも構いませんが、言えるようであれば伝えましょう。言いづらければ無理に伝える必要はありませんが、すでに予約を入れてある状態で歯医者を変えるならば、通院のキャンセル連絡を行ってから次の病院に移りましょう。他の患者さんや医院に迷惑がかかります。

セカンドオピニオンを希望されるならば、紹介状や診療情報の開示をお願いすると転院の際にスムーズです。事前に相談しましょう。

歯医者を変える前に確認すべきポイント

歯医者を変える際に、気を付けなければならないのが、転院は慎重に行うことです。失敗しないためには、下記のポイントを事前に整理しておくと効果的です。

今の治療内容をしっかり把握しているか

自分が今どんな治療を受けていて、次に何をする予定なのかが分かっていないと、新しい医院でも説明の際に混乱します。転院先の医院で歯の写真や検査が必要と診断されれば行うとは思いますが、必ず治療内容のどの段階か、把握しておきましょう。

転院先の医院が対応できるか確認したか

虫歯治療などの保険診療はある程度どの医院でも可能です。ただし、矯正治療やインプラント治療、保険外の入れ歯治療などは、すべての歯科医院で対応できません。転院先の歯科医院でも取り扱っているかどうかを確認しておきましょう。

紹介状が必要かどうか

転院する際、受診内容によっては、紹介状があるとスムーズに治療が進むことがあります。難しい症例の治療途中であったり、治療の内容を覚えておくことが難しい場合は、担当医に理由を説明のうえ、紹介状をお願いしておくとより診療が速やかに行えます。

途中で治療を止めて大丈夫か

根管治療が終わっていなかったり、仮歯という段階で一時中断すると、細菌感染などの口腔内リスクが高まることがあります。そのようなタイミングは避け、転院するようにしましょう。

スムーズに転院するための手順とマナー

転院は難しいことではありませんが、下記の準備を行えば、より円滑に進みます。

ステップ①:まずは次の歯医者を探す

ホームページに掲げている診療項目、写真、口コミをチェックしましょう。無料カウンセリングがある医院は、カウンセリング制度を利用すると、自身に合う歯医者を探す際に有効な手段です。

ステップ②:転院の意思を伝える

先程も挙げましたが、言いづらい場合は、引っ越しや仕事の都合を理由にするのが良いでしょう。医院側もプロで、このようなことはよくありますので、無理に引き止めたりすることはありません。

ステップ③:紹介状や診療情報提供書をもらう

レントゲン・CTデータ・治療履歴などが可能であればまとめてもらえます。直近の検査データであれば、次の医院で一から検査し直す手間が省けます。

ステップ④:新しい歯科医院で相談・再診

初診の際に、スタッフに前の医院で受けた治療が途中ですと伝えましょう。状況を担当医が確認して、続きの治療を行うことがあります。

後悔しない歯医者選びのコツ

せっかく変えたのに、また合わない歯医者だったとなる事態は避けたいです。このようなポイントを意識して選ぶと、後悔の少ない選択ができると考えます。

1. しっかり説明してくれるか

治療計画や費用、選択肢を分かりやすく伝えてくれる歯医者さんは、説明する努力を惜しまず、好感が持てます。また、治療についても今までの歯科医師と違った意見を述べてもらえ、新たな発見になることがあります。歯科治療に通うたびにストレスが溜まらず、疑問や質問についても丁寧に返答してくれるかどうかということが大切です。

2. 担当医が決まっているか

毎回違う先生だとどうしても治療内容にばらつきを感じることがあります。担当制の歯科医院で行うと一貫性があり、安心できます。

3. 口コミや評判が安定しているか

ネットの口コミは賛否あるが、長期的に高評価がある医院は安定しています。ただし、判を押したような高評価口コミのみという医院は疑問があるため、適度に信頼のおける口コミがあるか見てください。もう一点、口コミはあくまで他人の評価であり、自分に合うとは限らない点も覚えておきましょう。

4. 通いやすいか

無理なく通える距離であるか、都合に合わせて予約が取りやすいか、医院の雰囲気なども確認すべき点です。

5. 衛生管理がしっかりしているか

衛生器具の使い回しをしていないか、院内が清潔に保たれているかは重要なチェック項目です。

まとめ


歯医者を変えたいという気持ちを無理に抑えようとせず、後悔しない選択をしましょう。歯医者を変えるのは決して悪いことではなく、自分に合わない医院に通い続けるよりも、信頼関係を築ける医院に通院する方が長い目で見て健康的です。スムーズに転院するためには、転院先へのリサーチも必要です。なんとなく合わないを放置せず、一生モノの自分の歯を信頼できる歯医者さんに続けて診療してもらうことはとても大切です。

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